僕は2006年にカウンセリングを開始し、そこから20年近く男性ホルモン治療を続けています。
戸籍を男性に変えてからも約16年が経ちました。
これからホルモン治療を始めようとしている方にとって、一番不安なのは「副作用」ではないでしょうか。
ネットで調べると怖い言葉も出てきますが、実際のところはどうなのか。
今回は、僕が過去に書いた解説記事をベースに「20年経った今の僕の体はどうなっているのか」というリアルな経過を交えてお伝えします。
副作用を恐れすぎず、正しく向き合うために
ホルモン注射による反応は、体質や年齢、生活習慣によって一人ひとり異なります。
大切なのは、リスクを過度に恐れることではなく正しく知って対策を打つことです。
20年前、僕も今のあなたと同じように不安でした。
でも、適切な医療管理のもとで20年続けてきた今、とりあえずは大きな病気にかかることなく元気に過ごせているという事実があります。
当時の不安と、今の実感をひとつずつ見ていきましょう。
1.多血症(血が濃くなる)のリスク
男性ホルモンを投与すると、赤血球が増えて血液が濃くなる(多血症)ことがあります。
これにより、血栓症や脳梗塞などのリスクが高まると言われています。
僕は20年間、定期的な血液検査を一度も欠かしたことがありません。
僕の場合検査のたびに「血の濃さがギリギリ」と言われていますが、ちゃんと医師と相談して注射の量や間隔を微調整しています。
「ドロドロになるのが怖い」と思うかもしれませんが、「自分の適量を知ること」と「検査をサボらないこと」
この2つを守れば、リスクは十分にコントロール可能です。
2. 肝機能への影響
肝臓は薬の代謝を行う臓器であるため、ホルモン注射によって肝機能の数値(ASTやALTなど)が上昇することがあります。
40代になった今の僕にとって、肝機能はホルモンの影響だけでなく「加齢」や「生活習慣」との勝負でもあります。
僕はもともと「お酒は休みの前の日に飲むか飲まないか程度」という習慣です。
こうした日々の小さな積み重ねが、長期的な治療を支えてくれていると感じます。
数値が悪くなってから慌てるのではなく、今のうちから自分の体を労わる意識を持つのがおすすめです。
3. ニキビ・肌荒れ・ハゲ(AGA)
男性化に伴い、皮脂の分泌が盛んになってニキビができやすくなったり、遺伝的な要因で抜け毛(AGA)が進んだりすることもあります。
- ニキビ: 開始から数年は多少ニキビが増えたかな?ていどで、数年で落ち着きました。
もちろん個人差はあると思います。 - 薄毛(ハゲ): 40代になると年齢相応の変化はあります。僕の場合おでこの方から…後退気味です…
4. メンタル面の変化(イライラなど)
ホルモンバランスの変化により、感情の起伏が激しくなったり攻撃的な気持ちになったりすることがあります。
治療初期は、自分でもコントロールできない感情の波に戸惑うこともありました。しかし20年も経つと、自分の心の癖がわかってきます。
僕の場合は、少しイライラしそうだなと思ったら、大好きなテレビゲームをしたりホラー映画を観たりして、一人の時間を楽しむようにしています。自分なりの「リラックス方法」を持っておくことは、ホルモン治療において非常に大切です。
まとめ:20年続けて思う「副作用」との付き合い方
男性ホルモン注射に副作用のリスクがあるのは事実。
しかし、それは「適切な医療管理」と「自分自身の健康意識」があれば、共に生きていけるものです。
一番やってはいけないのは、自己判断で量を増やしたり定期検診に行かなくなったりすること。
20年前、真っ暗な中で足跡を探していた僕から、今これを読んでいるあなたへ。
「大丈夫、20年経っても僕は元気に自分らしく生きています。」
あなたの歩む道のりが、少しでも軽やかになることを願っています。
※本記事は運営者の20年間にわたる体験談に基づいたものです。医学的なアドバイスではありません。
ホルモン治療に関しては、必ず専門医の診断を受け、指導に従ってください。