入学祝いの相場は?孫の小学校・中学校・高校・大学入学それぞれのマナー

入学祝いを渡す準備をしないとなぁ
しかし、いくらぐらい包むべきだ?孫にいつ渡せばいいのやら…

お孫さんの入学が決まったとき、「入学祝いって、いくらぐらいが妥当なんだろう?」「どんなふうに渡せばいいの?」と悩んだことはありませんか?
入学祝いは、ただの贈り物ではなく、孫の成長を祝う大切な節目です。この記事では、小学校・中学校・高校・大学、それぞれの入学祝いの相場やマナーをわかりやすく解説します。気持ちのこもったお祝いで、孫の新たなスタートを応援しましょう!

目次

小学校の入学祝い|金額の目安とおすすめの贈り方

現金はいくらが妥当?相場の基本を解説

小学校への入学は、お孫さんにとって初めての「学生生活」のスタートです。ランドセルを背負い、新しい友達と出会い、勉強や集団生活を学ぶ大切な時期。この人生の節目に贈る入学祝いの相場は、一般的に5,000円〜10,000円が目安とされています。

家庭によっては3,000円程度に抑える場合もありますが、祖父母からとなると「気持ちを込めて」1万円程度を包むケースが多く見られます。地域差もありますが、兄弟姉妹間で金額に差が出るとトラブルのもとになるため、統一感を持たせることが大切です。

お金だけでなく、お孫さんの成長を見守ってきた感謝や期待の気持ちを伝えることも忘れずに。現金に加えて、手紙やメッセージカードを添えると、温かい気持ちがより伝わります。

プレゼントを選ぶときの注意点とは?

入学祝いとしてプレゼントを選ぶ場合は、実用性と子どもの好みをバランスよく考えることがポイントです。人気があるのは、文房具セット、名前入り鉛筆、図書カード、ランドセル用のカバーなど。最近では、学習机の一部費用を負担するスタイルも増えています。

注意したいのは、親の方針に合っているかどうか。たとえば高価なおもちゃやゲーム機を贈ると、親が「勉強に集中してほしいのに…」と困ってしまう場合があります。事前にお子さんの好みをリサーチするだけでなく、親御さんに軽く相談しておくのがおすすめです。

さらに、兄弟がいる家庭では「なぜあの子だけ?」と不公平感が出ないような配慮も必要です。プレゼントを選ぶ際には、使いやすく、シンプルで長く愛用できるものを選ぶと喜ばれます。

渡すタイミングとNGな時期

入学祝いを渡すタイミングとして最適なのは、3月上旬から卒園式後〜入学式前までの間です。この時期であれば、入学準備に必要なものを購入する資金としても使ってもらえるため、実用的です。

遅くとも入学式の1週間前には渡すのがマナーとされています。入学式後に渡してしまうと、他の親族や知人とのタイミングがずれてしまい、気まずい思いをすることもあります。

一方、渡してはいけない時期というのは特にありませんが、あまりにも早すぎると入学の実感がないままになってしまいますし、忘れられてしまうことも。渡すときには直接手渡しが理想ですが、遠方に住んでいる場合は郵送や宅配でもOK。その際にはお祝いのメッセージを添えると気持ちが伝わります。

のし袋の書き方・選び方

入学祝いに使用するのし袋は、**紅白の蝶結び(花結び)**のものを使います。これは「何度あってもよい慶事」に使うもので、入学や進学にぴったりです。

表書きには「祝御入学」または「入学御祝」と書くのが一般的で、毛筆または筆ペンで丁寧に書くことが大切です。下段には自分の名前をフルネームで記入します。小学生相手でも、正式な書き方で贈ることが大人の礼儀です。

また、現金を入れる際は中袋を使用し、金額は「金壱万円」などと漢数字で書きましょう。袋は百円ショップでも手に入りますが、きちんとしたものを文具店などで用意するとより気持ちが伝わります。

「現金+α」で喜ばれるおすすめアイデア

現金だけだと少し味気ない…そんなときは、**「現金+α」**のスタイルがぴったりです。たとえば、1万円の現金に加えて、お孫さんの名前が入った文房具セットや、入学記念の絵本などを添えると、より心のこもった贈り物になります。

最近では「名入り図書カード」や「図書館バッグ」なども人気です。これなら親にも喜ばれ、実際に使ってもらえるアイテムとなるでしょう。写真立てやアルバムをプレゼントし、「入学式の思い出をここに残してね」と伝えるのも粋な演出です。

お金だけでなく、「思い出に残る」ものを一緒に添えることで、入学という人生の節目がより特別なものになります。

中学校の入学祝い|少し成長した孫への贈り物選び

金額相場の目安と兄弟とのバランス

中学生になるお孫さんへの入学祝いは、5,000円〜10,000円程度が相場です。小学校と比べて学用品も増え、通学スタイルが大きく変化する時期なので、必要な出費も増えがち。祖父母としては、少し余裕を持った金額で応援してあげたいですね。

また、兄弟姉妹がいる場合、過去に上の子に渡した金額と同じにすることが大切です。もし下の子にだけ多めに渡してしまうと、「どうして自分のときは…?」と不満の種になることも。お祝いの気持ちを平等に伝えるためにも、金額は慎重に決めましょう。

さらに、お金に加えて「気持ち」も贈ることが大切。思春期に入るタイミングだからこそ、さりげない応援の言葉が心に響くものです。

現金以外に喜ばれるギフトとは?

中学校に進学するお孫さんには、現金に加えて「実用性のあるギフト」も大変喜ばれます。特に人気が高いのは、図書カード文房具セット通学用のリュックサックなど。近年では、勉強用のタブレットや電子辞書も入学祝いとして人気があります。

また、運動部に入る予定があるなら、スポーツブランドのタオルやボトル、靴下なども実用的。親御さんと相談して、部活の道具をプレゼントするのも喜ばれます。

ポイントは、「本人の趣味や性格に合ったもの」を選ぶこと。たとえば、読書好きなら小説や学習まんがのセット、音楽好きならイヤホンや音楽カードなどが喜ばれるでしょう。ただし高価すぎる物は逆に気を使わせてしまうこともあるので、1,000円〜3,000円程度の品物を現金に添える形がベストです。

入学準備に役立つ実用的な贈り物

入学準備はなにかと出費がかさむ時期。そこで、実用的な贈り物はとても重宝されます。中学生になると、制服や体操服、通学かばん、靴など、毎日使うアイテムが増えてきます。

そんな中でも人気なのが、名前入りのペンケースや文房具セット。日々の勉強で使う物なので実用性が高く、喜ばれやすいです。最近では「防水リュック」や「タブレット用スタンド」など、通学にも自宅学習にも役立つグッズが増えています。

また、学校指定の用品を親と一緒に買いに行く予定があるなら、その費用の一部を「お祝い」として援助するのも良い方法です。金額よりも「気が利いている」と思ってもらえる配慮が大切です。

中学生向け「やりすぎない贈り方」マナー

中学生は思春期の入り口でもあり、あまりにも大人びた贈り物や高価すぎるものは、かえってプレッシャーを感じさせてしまうこともあります。だからこそ、**「やりすぎない贈り方」**が大切。

例えば、1万円を超えるようなプレゼントは避け、あくまで「応援しているよ」という気持ちを込めたシンプルな贈り方を意識しましょう。現金とメッセージカードだけでも、十分に気持ちは伝わります。

また、渡すタイミングも大事です。多感な時期なので、家族以外の場では避け、なるべく家の中など落ち着いた場所で渡しましょう。「おめでとう、応援しているよ」と一言添えるだけで、きっと心に残る贈り物になります。

「お祝いは必要?」贈らないという選択もアリ?

実は、中学校の入学祝いを贈らないという選択をする家庭も一定数存在します。特に、すでに小学校で十分なお祝いをしていたり、家庭の方針で節目のたびに贈らないというケースも。

しかし、祖父母の立場から見ると、お孫さんの成長は何よりも喜ばしいもの。「形式的な贈り物」でなくても、手紙や一言のメッセージだけでも喜ばれます。お祝い=現金や物でなくても、心のこもった言葉が何よりの贈り物になることもあるのです。

また、金銭的に負担が大きいと感じる場合は、兄弟や他の親族と話し合って、「合同で贈る」などの工夫をすると良いでしょう。

高校の入学祝い|自立心が育つ年頃の贈り物マナー

高校生にふさわしいお祝い金額の目安

高校生になるお孫さんには、入学祝いとして10,000円〜20,000円程度が相場とされています。高校は義務教育ではないため、「努力して進学した結果を祝う」意味合いも込めて、小中学校よりやや高めの金額が一般的です。

また、電車通学やお弁当、部活動の費用など、これまで以上にお金がかかるようになる時期。そうした背景からも、現金のお祝いはとても実用的で喜ばれます。

金額を決める際には、兄弟姉妹や他の親族とのバランスにも注意が必要です。「自分のときは少なかった…」とならないよう、過去の記録を参考にしましょう。

スマートな渡し方とタイミング

高校の入学祝いを渡すベストタイミングは、やはり3月中旬〜入学式の前日まで。合格が決まったら、なるべく早めに渡すと、制服や通学用品の準備にも使ってもらえます。

高校生ともなると、しっかりと自分の意志で進路を決めたという意識もあるため、大人と同じように敬意を持って渡す姿勢が求められます。「よくがんばったね」「これからも応援してるよ」という声かけが、本人のモチベーションにもつながります。

また、封筒や袋にも気を配りたいところ。中学生のときよりも、上質なのし袋や封筒を使うことで、気持ちの重みを表現できます。

お金以外のおすすめプレゼント

高校生になると、趣味や好みがはっきりしてくるため、お金以外のプレゼントを選ぶ際は、本人の希望をよく把握することが大切です。

おすすめは、通学に便利なICカードケースやパスケース勉強に役立つ電子辞書や文具セット。また、デザイン性の高いリュックやスポーツブランドのアイテムも人気があります。

読書が好きならベストセラー本や、資格取得を目指す子には学習用アプリのギフトコードなども実用的です。あまりに高価すぎると負担に感じさせてしまうため、5,000円以内の気軽なプレゼントが最適です。

喜ばれるもの・困らせるものの違い

高校生へのプレゼント選びで大切なのは、「喜ばれるけど、迷惑にならない」ラインを見極めること。たとえば、好みの分かれる洋服や香水などは、合わないと使ってもらえない可能性があります。

また、スマートフォンや高額なデジタル機器などは、親の教育方針にも関わるため避けた方が無難です。逆に、お弁当袋やステンレスボトルなどの通学用品は、実用性が高くて喜ばれやすいアイテム。

贈り物を選ぶ際は、「親にとってもありがたい」「本人も使いやすい」そんな視点が重要です。親と相談してから選ぶのもひとつの方法です。

「内祝い」のルールと注意点

入学祝いに対して、基本的にお孫さんやその親から「内祝い(お返し)」は必要ないとされています。特に祖父母からの贈り物であれば、「気持ちで受け取ってもらう」ことが大前提です。

ただし、最近では丁寧な家庭ほど、ちょっとしたお菓子や手紙でお礼をする傾向があります。そのため、贈る側も「お返しはいらないよ」と一言添えておくと、相手も安心して受け取ることができます。

注意したいのは、「あまり高額な贈り物をしてしまうと、相手が内祝いを用意しなければ…」と気を使わせてしまう可能性がある点です。気持ちが伝わる範囲で、無理のない贈り物を心がけましょう。

大学の入学祝い|将来を応援する気持ちを込めて

大学入学祝いの金額は?他との違いとは

大学入学は人生の大きな節目です。高校までは義務教育または準義務教育の範囲ですが、大学は本人の選択によって進む「大人への一歩」。そのため、入学祝いの金額もやや高めに設定されるのが一般的です。
祖父母からの場合、1万円〜3万円程度が相場で、場合によってはそれ以上の金額を贈る家庭もあります。

特に一人暮らしを始めるお孫さんには、生活費の足しになるようにと5万円以上を贈るケースも増加傾向にあります。兄弟や親戚間で差が出ないよう、過去の金額と照らし合わせることも大切です。

大学生になると金銭感覚も育ち始める時期です。あまり高額すぎると、使い方に困ってしまうこともあるため、金額よりも「どう使ってほしいか」まで伝えると、贈る意味が一層深まります。

一人暮らしを始める孫に贈るならこれ!

大学進学を機に一人暮らしを始めるお孫さんには、現金に加えて「暮らしをサポートするアイテム」を贈るのが喜ばれます。おすすめは以下のような実用的な品々です:

アイテム理由
電子レンジや炊飯器自炊生活のスタートを応援
電子マネーギフト家具・家電の購入費に使える
タオルや寝具セット生活必需品として実用的
キッチン用品セット無駄なく揃えられるギフトセット
家電量販店のギフトカード好みに合わせて買い物できる

これらは親御さんにも感謝される贈り物です。本人に欲しいものをリクエストしてもらうと、無駄なく役立ててもらえます。

就職や進学に役立つ実用的なギフト

大学生活は、就職や進学など、将来に向けた準備期間でもあります。そのため、実用的で「役立つ」贈り物がとても喜ばれます。例えば:

  • ビジネスバッグ:インターンシップや就活で活躍
  • 腕時計:社会人としての自覚が芽生える
  • 電子辞書やノートパソコンの周辺機器:学業に直結
  • 図書カード:勉強や趣味に活用できる

本人の専攻や進路を考慮して選ぶと、「自分のことを考えてくれている」と感じてもらえます。ギフトだけでなく、励ましの言葉も一緒に贈ると、将来へのエールになります。

失礼にならない言葉と渡し方マナー

大学生ともなると、「大人」として扱われる年齢です。贈り物を渡す際の言葉遣いや態度にも気を配りましょう。
「大学合格おめでとう。これからの生活を応援しています」「困ったときはいつでも頼ってね」といった温かく、前向きな言葉が理想です。

また、のし袋はこれまでと同じく紅白の蝶結びの祝儀袋を使用し、「祝御入学」や「入学御祝」と書きます。封筒に入れる金額が高額な場合は、上質な祝儀袋を用意すると品が伝わります。

大学生ともなると、恥ずかしさや気遣いが生まれる年頃でもあります。あくまでも自然に、さりげなく渡すのが理想です。

他の親族と金額を揃えるべきか?

親戚や兄弟が同じようにお祝いを贈る場合、金額に差があると気を使わせてしまう可能性があります。そのため、親族間である程度金額をそろえる配慮は必要です。

あらかじめ「うちは1万円くらいにしようと思うけど、どう?」と連絡を取り合っておくと、トラブルの回避になります。また、「うちは現金、あちらはプレゼント」と分担して贈るスタイルもおすすめです。

お祝いは金額の多寡ではなく、「気持ちがこもっているか」が最も大切。家族や親族と連携しながら、無理のない形でお祝いしましょう。

入学祝いの共通マナー|どの年代にも通じる基本ルール

のし袋・表書きの正しい書き方と選び方

入学祝いに使用するのし袋は、年代を問わず**紅白の蝶結び(水引が何度でも結び直せるタイプ)**のものを選びます。
表書きは「祝御入学」または「入学御祝」と書き、下には自分の名前をフルネームで記入します。最近は筆ペンでも構いませんが、丁寧に書くことが重要です。

また、金額に合わせて袋のグレードを変えるのがマナー。3,000〜5,000円であればシンプルなもの、1万円以上なら豪華な水引付きののし袋がふさわしいです。

お祝いを渡す「ベストなタイミング」

入学祝いを渡すベストなタイミングは、3月上旬から入学式前までです。早すぎても準備に使いにくく、遅すぎても気が抜けてしまうため、入学式の2週間前が最も適切。

可能なら、顔を合わせて直接手渡すことが理想ですが、遠方の場合は郵送でも問題ありません。その場合は、お祝いの手紙やメッセージカードを必ず添えましょう。

注意すべきは、「サプライズ」のように突然贈るのは避けること。受け取る側も準備ができるように、事前に一報を入れておくと親切です。

お返し(内祝い)は必要?孫への考え方

入学祝いに対するお返し(内祝い)は、基本的に不要とされています。特に祖父母や親しい親族からの場合、「喜んでくれればそれでいい」という気持ちが多く、お返しを望むことはありません。

ただし、感謝の気持ちを形にしたいという場合は、子どもからの手紙やお礼の電話がとても喜ばれます。また、家族写真や入学式の写真を送るのも良いお返しとなります。

相手が「お返しはいらない」と言っていても、ちょっとしたお菓子やハンカチ程度を贈るのは失礼になりません。気持ちを伝えることが一番大事です。

孫だけじゃない!子供(親)への気遣いも大事

入学祝いはお孫さんに贈るものですが、実際には親御さんが受け取るケースも多いです。そのため、子育てをがんばってきた子ども(親)への気遣いも忘れずに。

たとえば、「いつもがんばっているね」「大きく育ててくれてありがとう」といった言葉を添えるだけで、親子二代にわたる感謝が伝わります。

また、「入学式の写真、楽しみにしてるね」など一言添えると、親御さんも心が温かくなります。入学祝いは孫への贈り物であり、家族の絆を深めるきっかけにもなるのです。

「贈ってよかった」と思える入学祝いにするには

最後に大切なのは、自分自身が「贈ってよかった」と思える贈り方をすることです。金額の多さよりも、贈る気持ち、相手への思いやり、そして成長を喜ぶ姿勢が一番大事。

「形だけのお祝い」ではなく、「心に残るお祝い」を目指して、金額や物にとらわれすぎず、柔軟な気持ちで贈ってみてください。孫の笑顔、親の感謝、そして家族の絆が深まることが、何よりの贈り物になるはずです。

まとめ

入学祝いは、お孫さんの成長を祝うと同時に、人生の新しい一歩を応援する大切なイベントです。小学校から大学まで、それぞれの節目に合わせた金額や贈り方のマナーを知っておくことで、失礼なく気持ちのこもったお祝いができます。

金額に正解はありませんが、相場とマナーをふまえて、自分らしい形で贈ることが一番大切。相手を思いやり、家族としての気持ちを込めて、心温まる入学祝いを贈ってくださいね。

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