【家計ピンチ】2025年7月の値上げ品目まとめと今すぐできる節約術

2025年5月31日

2025年7月、いよいよ家計に大きな影響を与える**「値上げラッシュ」が本格化します。
食品・日用品・電気・ガス・交通費など、生活に欠かせないあらゆるモノ・サービスの価格が一斉に上昇。「また値上げ！？」「いつまで続くの？」**という声が全国で聞かれるようになっています。

本記事では、7月に実際に値上げされる主要品目をジャンル別に分かりやすく整理し、値上げの背景や理由もやさしく解説。
さらに、今からでも間に合う節約術・家計の守り方まで、実践的にご紹介します。

「何がいつ上がるのか知っておきたい」
「少しでも出費を抑えたい」
そんな方にこそ読んでいただきたい内容です。

2025年7月、何がどれだけ値上げされる？主要品目まとめ

食品関連の値上げラッシュが止まらない

2025年7月、特に家計に直撃するのが「食品関連」の値上げです。

7月には多くの大手食品メーカーが価格改定を予定しており、その背景には原材料費の高騰、円安の影響、物流費の上昇などが複雑に絡んでいます。
たとえば、パンや即席麺、冷凍食品などの加工食品を中心に、1割以上の値上げが予想されている商品もあります。

また、調味料や飲料も対象となっており、特にビールや清涼飲料水は夏場の需要が高まることから、値上げのタイミングとして7月が選ばれやすいのです。

冷凍食品に関しては、冷蔵輸送コストの増加により、1品あたり20〜30円の値上げが発表された企業もあります。

さらに、アイスクリームやスナック菓子といった嗜好品も例外ではありません。
原材料に使われる乳製品や植物油脂の価格上昇が反映されており、身近な商品がじわじわと高くなっていく印象を持つでしょう。

家計の中でも「食費」は変動が大きく、節約の工夫が求められる分野です。
特売やまとめ買い、冷凍保存の活用など、消費者側の対策もより重要になってきます。

7月の値上げをきっかけに、今一度「何をどのくらい使っているか」を見直すチャンスかもしれません。

日用品・生活必需品の価格改定

食品以外でも、日用品や生活必需品の値上げが7月に予定されています。

特に影響が大きいのは、洗剤・トイレットペーパー・紙おむつなどの家庭用品です。
これらは毎日使うものでありながら、単価の変動に気づきにくいアイテムです。

例えば、大手メーカーが発表した洗濯用洗剤の一部商品では、内容量そのままで価格が約15％アップするとのこと。
また、ティッシュペーパーやトイレットペーパーはパルプ価格の上昇により、1パックあたり30〜50円の値上げが見込まれています。

紙おむつや生理用品なども例外ではなく、物流費の増加や輸入素材の高騰がそのまま価格に転嫁されています。
育児世代や女性にとっては大きな負担増となりうるため、早めのまとめ買いやセール時の購入が節約につながります。

加えて、7月は夏の衣替えシーズンであり、衣類用洗剤や防虫剤などの需要も増える時期です。

こうした商品の値上げが重なると、出費がかさみやすくなります。
買い控えではなく、「価格と品質を見極める目」が必要になる月と言えるでしょう。

電気・ガスなどの公共料金の動向

2025年7月は、電気・ガスといった公共料金にも変動があると予想されています。

特に注目されているのが、燃料費調整額の上昇です。
円安や原油価格の変動により、火力発電の燃料費が高騰しており、家庭用の電気料金にもその影響が及んでいます。

電力会社の発表によると、東京電力・関西電力をはじめとする主要会社が、7月使用分から1kWhあたり2〜3円の値上げを予定しており、一般的な家庭では月額300〜500円の負担増となる可能性があります。

また、都市ガスに関しても、LNG（液化天然ガス）の価格上昇に伴い、1㎥あたりの単価が上がると見込まれています。
特に料理やお風呂にガスを使う家庭では、影響が大きく感じられるでしょう。

これに対し、政府が進めていた「電気・ガス料金支援策」は2025年6月で終了する見込みで、それに伴って7月からの実質的な料金引き上げが現実のものとなるのです。

光熱費は固定費に近いため、節電・節水の工夫や、省エネ家電の導入が家計管理のカギになります。

交通機関・運賃関連の変更点

2025年7月には、交通機関の料金にも変化が見られる予定です。
特に注目されているのが、鉄道・バスなどの公共交通機関の運賃見直しと、高速道路の割引制度の縮小です。

都市部の一部私鉄では、ICカード利用時の運賃が1区間あたり10円前後値上げされるとの発表があり、通勤・通学者には見過ごせない内容です。
また、バス料金においても、燃料費高騰を背景に、一部路線での運賃引き上げが行われる可能性が高まっています。

さらに、高速道路に関しては、ETCの深夜割引率が引き下げられたり、一部の無料化措置が終了したりすることにより、帰省や旅行時のコストが上昇する可能性があります。

7月といえば夏休みシーズンのスタートでもあり、移動の多い月でもあるため、この変動は大きなインパクトがあります。

特に家族での旅行を計画している人にとっては、事前の運賃確認と予算の見直しが重要になります。
交通費は削れない費用ではありますが、タイミングやルートを工夫することで、ある程度の節約は可能です。

その他サービス業の値上げ予定

最後に、意外と見落とされがちなのが「サービス業」の値上げです。
7月からは理美容、クリーニング、フィットネスクラブなどのサービス料金も順次見直しが予定されています。

たとえば、全国チェーンの美容室では、カット料金やカラー料金が数百円程度上がる動きが出てきています。
これは人件費の上昇や、店舗運営コストの増加によるものです。

また、クリーニング業界では、溶剤の高騰や電力コストの増加を受けて、Yシャツ1枚あたり10〜30円の値上げをする店舗が増加傾向にあります。

フィットネスクラブでは、施設維持費の増加や水道光熱費の上昇を背景に、月額会費が数百円程度アップする動きも出ています。

こうした「生活の質」に関わるサービスの値上げは、気づかないうちに支出を増やしてしまうリスクがあるため、注意が必要です。

利用頻度が高いサービスほど、事前の価格確認や他社との比較、キャンペーンの活用が節約に役立ちます。
身近な「いつものサービス」が値上げされる今、上手な付き合い方が問われています。

値上げの背景とは？なぜ2025年7月に集中するのか

円安と輸入コスト増の影響

2025年7月の値上げラッシュの背景には、深刻な「円安」が大きく関係しています。

特にこの数年間、円の価値はアメリカドルなどの外国通貨に対して下落傾向が続いており、輸入に依存している日本経済にとって大きな打撃となっています。

たとえば、食品や生活用品の原材料の多くは海外から輸入されています。
小麦、大豆、トウモロコシ、食用油など、私たちの食卓に欠かせない原材料はその代表です。

円安が進むと、同じ量を輸入するために必要な日本円の額が増えるため、企業の仕入れコストが跳ね上がります。
その結果、商品価格に転嫁せざるを得なくなり、値上げが発生するのです。

また、海外からの輸入に頼るのは食品だけではありません。
洗剤や化粧品、衣料品など、様々な日用品にも海外原材料が使われています。

物流費や輸送燃料費なども外貨建てで支払われるケースが多く、円安は幅広い分野に影響を及ぼします。

さらに、輸入コストの増加は単なる一時的な現象ではなく、円安が長期化している今、企業は「一時的な我慢」ではなく「恒常的な価格見直し」に踏み切る必要性を感じているのです。

7月という月はその判断が一斉に現れるタイミングでもあり、値上げが集中しているのです。

原材料費・物流費の高騰

原材料費の高騰も、7月の値上げラッシュを引き起こしている大きな要因です。

近年、世界中で小麦や大豆、トウモロコシなどの穀物価格が上昇しており、その背景には気候変動や地政学リスク、世界的な需要増加があります。

たとえば、2024年には米国とカナダでの干ばつ、ウクライナ情勢の長期化により、世界の小麦供給に大きな影響が出ました。こうした国際的な情勢が、日本国内の製品価格にも波及しています。

また、物流費の高騰も深刻です。
原油価格の上昇による燃料費の増加、運転手の人手不足による人件費上昇、さらには新しい労働規制（いわゆる「2024年問題」）などが、物流コストに跳ね返っています。

2025年に入ってからは、物流業界全体が「運賃の適正化」を進める動きを強めており、各社が一斉に配送料や輸送費を見直している状況です。
このコストは商品価格に上乗せされ、私たち消費者の負担となって現れます。

特に7月は夏の商戦期に入るため、商品流通量が増える時期です。
物流コストが膨らみやすいタイミングと重なるため、多くの企業が値上げをこの時期に実施しているのです。

政府の補助金終了や制度変更

政府の補助金制度の終了も、2025年7月の値上げに拍車をかけている原因のひとつです。

2022年以降、電気・ガス料金やガソリン価格を抑えるために政府はさまざまな補助金を出していましたが、2025年6月末をもって多くの制度が終了する見込みとなっています。

たとえば「電気・ガス価格激変緩和対策事業」では、一般家庭の電気料金を月額数百円抑える効果がありましたが、その支援が終了することで、実質的な「値上げ」が7月から発生します。
電力・ガス会社もこれを見越して、料金体系を見直すタイミングを7月に設定しています。

また、軽減税率の見直しや、企業向けの燃料補助金制度の変更も影響を及ぼしています。
たとえば物流会社への燃料補助が縮小されることで、配送料が上がり、そのコストが消費者に転嫁されるケースもあります。

制度の終了や変更は「目には見えにくい値上げ」ですが、確実に家計へ影響を与えています。
7月の値上げには、こうした見えないコストの増加が背景にあるのです。

企業の価格見直しスケジュール

多くの企業では、年度初めや四半期末、夏の商戦期などに合わせて価格の見直しを行います。
特に7月は第2四半期のスタートであり、前年の収支をもとに経営計画を調整するタイミングとして定着しています。

企業にとっては、価格改定を行う際の「理由づけ」も重要です。
季節要因や国際情勢、原材料高騰など、複数の要因が重なった7月は、自然と価格改定が受け入れられやすい時期でもあります。

また、小売業界では「夏のボーナス商戦」も意識されており、購買力が比較的高まるタイミングを狙って値上げを実施することで、消費者への抵抗感を減らす狙いもあるのです。

たとえば家電量販店や家具店などでは、7月に新製品の入れ替えや価格改定が多く見られ、これに合わせてメーカーも卸価格を見直しています。

こうした「業界の慣例」的なスケジュールも、7月の値上げ集中の一因といえるでしょう。

夏期需要とタイミングの一致

最後に、夏期需要の高まりが7月の値上げ集中と深く関係しています。
夏は冷房、飲料、アイス、冷凍食品、日焼け止め、制汗剤など、特定の商品ジャンルの需要が急増する時期です。

企業はこの「売れる時期」に合わせて値上げを行うことで、売上減少のリスクを最小限に抑える戦略を取ります。

たとえば、アイスクリームは6月から売れ始め、7月にピークを迎えるため、価格改定をこの時期に設定することでスムーズな移行が可能となります。

また、公共料金や交通費なども、夏休みシーズンの始まりと重なる7月に値上げすることで、利用者の増加とともに収益の確保がしやすくなります。

つまり、7月は「値上げしても売れる時期」でもあるため、企業にとって最も合理的なタイミングなのです。
私たち消費者にとっては、事前に備えておくことで支出を抑える工夫が求められる季節でもあります。

値上げの影響を抑える節約術と対策法

今すぐ始めるべき家計管理の見直し

2025年7月の値上げラッシュに備えるには、まず「家計の見直し」が欠かせません。

家計簿をつけていない人も、このタイミングで収支の把握を始めることで、無駄な支出を発見しやすくなります。
特に、毎月の固定費（家賃・光熱費・通信費・保険料など）を整理することで、見直せるポイントが見えてきます。

例えば、スマホの料金プランを格安SIMに変更したり、使っていないサブスクリプションサービスを解約したりするだけで、月に数千円の節約につながることがあります。
光熱費に関しても、契約アンペアの見直しや、時間帯別料金プランの活用で基本料金が下がるケースもあります。

また、食費については「一週間の献立を立ててまとめ買い」するスタイルを採用することで、無駄な買い物やコンビニ利用の頻度を減らせます。

実際に家計簿アプリなどで「何にどれだけ使っているか」を可視化すると、節約の効果がはっきり見えるため、モチベーションにもなります。

家計管理は「めんどくさい」と感じる方も多いですが、最初は簡単な記録から始めるのがおすすめです。
紙の家計簿やアプリ、Excelシートなど、続けやすい方法を選びましょう。

特に値上げの多い7月には、日々の支出が大きな差を生み出します。

ポイント還元やキャッシュレスの活用術

日々の買い物でできる節約術のひとつが「ポイント還元の活用」です。
現金払いよりもキャッシュレス決済を使うことで、還元率1～5％のポイントが貯まり、それが家計の支えになります。

たとえば、PayPayや楽天ペイ、d払いなどのスマホ決済では、特定のキャンペーン期間中に買い物をすると10％以上の還元を受けられる場合もあります。

クレジットカードも同様に、使うお店や支払い方法によってポイント還元率が変わるので、自分に合ったものを選ぶことが重要です。

また、ポイントを「使い切る」ことも節約のコツです。
失効期限のあるポイントは無駄になりがちなので、ポイント管理アプリや公式アプリを活用して、忘れずに使いましょう。

さらに、各種ポイントは「ポイント二重取り・三重取り」ができる場合もあります。
たとえば、楽天カードで楽天市場で買い物をし、楽天アプリを経由すれば、複数のポイントが一気に貯まります。

日常の買い物だけでなく、公共料金や保険料の支払いもクレジットカードやQR決済に切り替えることで、ポイントが貯まります。まさに“貯めながら節約する”スタイルです。

ポイントの活用を意識するだけで、月に数百円〜数千円の「家計の味方」になるのです。

安く買える時期と購入タイミングを知る

値上げ対策として重要なのが「買い物のタイミングを見極めること」です。

商品の中には、時期や曜日によって安くなるものが多くあります。
たとえば、スーパーでは週に一度の「特売日」や「ポイント倍増日」があり、そのタイミングを狙ってまとめ買いするのが効果的です。

また、家電や衣類などの高額商品は、季節の終わりにセールが行われやすく、7月なら夏物の先取りセールや決算セールがねらい目です。

日用品も、月初より月末のほうが在庫処分で安くなる傾向があるため、買い時を見極めるだけで支出が大きく変わります。

さらに、ネットショッピングを利用する場合は「お買い物マラソン」や「タイムセール」などの期間を狙い、まとめ買いをすることで送料も節約できます。

最近では、Amazonプライムデーや楽天スーパーセールなど、年に数回ある大型セールに合わせて必要なものを買いだめする人も増えています。

日頃から「これはいつ買えば安いのか」を意識することで、値上げの影響を和らげることができます。
チラシアプリや価格比較サイトを使えば、近隣店舗の価格差も一目瞭然で、無駄な出費を防げます。

買い物はタイミング次第で賢くなるもの。必要なものを「今すぐ買う」のではなく、「一番安い時に買う」ことを意識しましょう。

代替品やPB商品の活用法

値上げが続く中で、上手に家計を守るには「代替品」や「プライベートブランド（PB）商品」を活用するのが効果的です。
PB商品とは、スーパーやドラッグストアなどが自社開発した低価格な商品で、大手メーカー品に比べて品質も良く、コスパが高いものが多いです。

たとえば、牛乳やパン、冷凍食品、トイレットペーパーなど、日常的に使う商品はPB商品で代用できることが多く、節約効果は絶大です。
価格差は1商品あたり10〜30％安いことも珍しくなく、年間で考えると大きな節約になります。

また、同じような機能を持つ商品でも、「別の使い道」で代用できることがあります。
たとえば、柔軟剤の代わりにお酢を使う、食器用洗剤を風呂掃除に使うなど、少しの工夫で支出を減らすことができます。

さらに、最近ではPB商品の品質が非常に高くなっており、味や使い勝手にこだわる人にも満足できるクオリティになってきています。
レビューや比較記事を参考にすることで、安心して選べます。

PB商品を活用することは、単に「安いから買う」ではなく、「品質を落とさずに賢く選ぶ」ことです。
生活の中で積極的に取り入れて、ムダを省いた家計を目指しましょう。

節電・節水テクニックで光熱費を抑える

公共料金の値上げが避けられない今、できる限りの節電・節水が重要です。
特に夏場のエアコン使用が増える7月は、電気代が跳ね上がる傾向にあるため、ちょっとした工夫が家計を守るカギとなります。

たとえば、エアコンの設定温度を1℃上げるだけで、電気代を10％前後節約できるといわれています。
扇風機との併用や、冷気を逃がさないためのカーテン活用も効果的です。
さらに、フィルターをこまめに掃除するだけでも運転効率が上がり、消費電力が抑えられます。

また、冷蔵庫は詰め込みすぎると冷却効率が下がるため、適度な収納を心がけましょう。
夏場は開閉回数が増えがちなので、必要なものをすぐ取り出せる配置にするのもポイントです。

水道代の節約には、節水シャワーヘッドの導入や、歯磨き中に水を止めるなどの小さな積み重ねが効いてきます。
食器洗いも、ため洗いや食洗機の利用で効率的に節水が可能です。

光熱費は毎月発生する固定費だからこそ、意識して抑えることが大切です。
節約グッズや便利アイテムを取り入れることで、無理なく快適に、しかも経済的に生活することができます。

7月以降も続く？今後予想される値上げ動向

8月以降に予定されている主な値上げ

2025年7月に続いて、8月以降もさまざまな分野で値上げが予定されています。

特に注目されているのは、冷凍食品・加工食品・飲料・ガソリンなどの生活密着型の商品です。
企業が事前に発表している価格改定スケジュールを確認すると、7月に値上げできなかった商品や、原材料費の追加高騰を受けて再値上げを予定しているケースが多く見られます。

例えば、冷凍食品では一部メーカーが「8月製造分から10〜15％の値上げ」を発表しています。
これには、電気料金の上昇により冷蔵・冷凍の保管費用が増加したことや、包装資材の値上がりも影響しています。
飲料メーカーも、夏のピーク販売期が終わる8月中旬以降に一部製品の価格調整を予定していると報道されています。

また、ガソリン価格については、2025年5月から新たに定額の補助金制度が開始されており、1リットルあたり10円の支援が当面の間継続される予定です。
そのため、8月に急激な値上がりが発生する可能性は低いと考えられています。

ただし、原油価格や為替の動向によって、今後の価格には影響が出る可能性があるため、最新の情報には注意が必要です。
特に車をよく使う家庭や地方在住の方にとっては、8月のレジャーシーズンにかけて出費が増えやすくなるため、早めの備えが重要です。

「8月だから値上げは落ち着く」とは限らず、むしろ夏の終わりに向けて新たな価格改定が続く可能性が高いのです。

企業の価格転嫁スケジュールの全体像

企業は原材料や人件費、物流費の上昇に対応するため、「段階的な価格転嫁」を行う戦略を取っています。
つまり、値上げを一度に実施するのではなく、数カ月に分けて少しずつ価格を上げていくことで、消費者の反発を抑える工夫をしているのです。

このような戦略により、2025年下半期にかけて第二弾、第三弾の値上げが控えている商品も少なくありません。
特に加工食品や外食産業では、夏場は来店者数が多いため一時的に価格を据え置き、秋に再度価格改定を実施する動きが予想されています。

また、家電製品や日用品などは、製品入れ替え時期（9月〜10月）に新価格を導入する企業が多く、特に新製品には値上げされた価格が反映されやすくなります。

企業としても「新商品だから多少高くても売れる」という心理を利用するため、値上げがわかりにくいかたちで進行していくのです。

このように、表面的には一時的に値上げが落ち着いたように見えても、実際には「見えない値上げ」が水面下で続いている点に注意が必要です。

「ステルス値上げ」にも注意が必要

値上げには「価格を上げる」だけでなく、「内容量を減らす」形で実施されるケースもあります。
これを一般に「ステルス値上げ」や「実質値上げ」と呼びます。

見た目は変わらず価格も同じですが、実際の中身が少なくなっているという、消費者にとって気づきにくい値上げの形です。

例えば、お菓子やパン、カップ麺、飲料などに多く見られます。
以前は100g入っていた商品が、知らないうちに90gや85gに減っているといったことが、現実に頻繁に起こっています。
これにより「買ってみたら少なくなっていた」「すぐに食べ終わってしまう」と感じる人も多いのです。

ステルス値上げは特に、表示をよく見ないと気づきにくいため、「最近すぐなくなるな」と思ったときは内容量をチェックしてみましょう。
メーカーとしてはコスト上昇の影響を抑えるための策とはいえ、消費者としては実質的な値上げと同じです。

対策としては、グラム単価で比較する「単価計算」が非常に有効です。
スーパーなどでは100gあたりの価格が表示されていることも多いので、これを参考に「本当にお得な商品」を選びましょう。

年末にかけて上がる可能性が高い品目

2025年の後半にかけて、さらに値上がりの可能性が高い品目には注意が必要です。

特に「年末に需要が集中する商品」は、企業側も価格を上げやすくなるため、値上げのタイミングとして狙われやすい傾向があります。

たとえば、年末の定番であるおせち料理や贈答用の高級食材（かまぼこ、数の子、伊達巻など）は、輸送費や保存コストの増加を理由に、例年よりも価格が高くなると予想されます。
また、冷凍食品やクリスマスケーキ、年越しそばなども、年末特需に合わせて価格が上がる可能性があります。

衣類や家電製品も、冬物や年末のボーナス商戦を狙って、価格調整が行われることが予想されます。
暖房器具や空気清浄機などの季節家電は、冬前に買うと高くなりやすいため、必要な場合は秋前の購入がおすすめです。

さらに、冬季に向けては灯油・ガス・電気などの光熱費も高騰が予想されており、家計への影響はさらに大きくなるかもしれません。

年末に向けては、今から計画的な買い物や節約習慣を身につけておくことが重要です。

値上げ情報の調べ方・チェック方法

これからの時代、値上げ情報は「待っていたら分かる」ものではなく、「自分で取りに行く」必要があります。
値上げのニュースをいち早く知ることで、対策も早く取ることができるからです。

一番確実なのは、メーカーの公式発表やニュースサイトのチェックです。

たとえば「○○ 値上げ 2025」などで検索すると、最新の値上げスケジュールが出てくることがあります。
SNS（特にTwitterやX）では、他の消費者の気づきや実体験もシェアされており、リアルタイム性に優れています。

また、価格比較サイト（例：価格.com）では、商品の価格推移がグラフで見られるため、過去と比べてどれだけ上がったかを知ることができます。

スーパーやドラッグストアのチラシアプリ（例：トクバイ、Shufoo!）を活用するのも、近所の価格変動をチェックするうえで非常に便利です。

さらに最近では、値上げカレンダーアプリや、節約・家計管理系のYouTubeチャンネルなども人気があり、「見るだけで分かる」コンテンツとして活用できます。

情報は力です。
正しい情報を早く手に入れれば、それだけ家計に余裕を持たせることができます。
値上げの時代にこそ、「情報を制する者が家計を制す」と言えるでしょう。

家計を守るために今できること・知っておくべき情報源

正確で早い！値上げ情報の集め方と活かし方

2025年のように値上げが続く時代、家計を守るには「情報収集」がとても大切です。
何がいつ値上げされるのかを、できるだけ早く知ることで、買いだめや節約の準備がしやすくなります。

まずチェックしておきたいのが、公式な情報源です。

NHKや日経新聞、Yahoo!ニュースなどの大手ニュースサイトでは、食品や電気代、交通費などの値上げに関する情報が毎日のように更新されています。
政府の公式サイトや、企業のプレスリリースページでは、補助金や公共料金の変更なども正確に知ることができます。

一方で、SNSや口コミサイトも便利な情報源です。
たとえばX（旧Twitter）で「#値上げ」「#ステルス値上げ」と検索すると、他の人が「このパン小さくなってる！」とか「この商品、10円上がってた」といった気づきをシェアしてくれています。
Instagramでは、節約主婦や家計管理アカウントが、日々のお得情報や節約テクニックをわかりやすく紹介してくれています。

ただし、SNSは正しい情報ばかりではありません。
見つけた情報が「本当かな？」と思ったら、必ず公式のサイトやニュースで確認する習慣をつけましょう。

「どこで情報を見つけるか」だけでなく、「どう使うか」も大事です。

たとえば、値上げ前にまとめ買いをしたり、PB商品に切り替えたりすることで、同じ商品でも出費を減らすことができます。

情報は“知って終わり”ではなく、“行動につなげる”ことが、節約の第一歩です。