とっくりセーターって何?呼び名はなんで?由来と意味を調査!

冬になるとよく見かける首元の高いセーター。最近の若い世代には「タートルネック」と呼ばれていますが、ちょっと上の世代には「とっくりセーター」という名前の方がしっくりくるかもしれません。でも、「なんで“とっくり”って言うの?」「タートルネックと何が違うの?」と疑問に思ったことはありませんか?

この記事では、とっくりセーターの名前の由来から、昭和〜令和までのファッションとしての歴史、そして今どきの着こなし術までをわかりやすく解説。読めば、冬のオシャレがもっと楽しく、奥深くなること間違いなし!

冬になるとよく見かける首元の高いセーター。最近の若い世代には「タートルネック」と呼ばれていますが、ちょっと上の世代には「とっくりセーター」という名前の方がしっくりくるかもしれません。でも、「なんで“とっくり”って言うの?」「タートルネックと何が違うの?」と疑問に思ったことはありませんか?

この記事では、とっくりセーターの名前の由来から、昭和〜令和までのファッションとしての歴史、そして今どきの着こなし術までをわかりやすく解説。読めば、冬のオシャレがもっと楽しく、奥深くなること間違いなし!

目次

なぜ「とっくり」と呼ばれるのか?名前の由来を探る

「とっくり」とは元々どんな意味?

「とっくり」という言葉を聞いて、まず思い浮かぶのは日本酒を入れる容器「徳利(とっくり)」ではないでしょうか。細い首と丸い胴体を持つあの独特な形状が印象的です。実はこの「とっくり」、漢字では「徳利」と書き、「徳」が溜まる器という意味が語源とも言われています。もともとはお酒を保存・注ぐための道具として古くから使われてきました。

その形状はとても特徴的で、特に首の部分が細長く、上に向かってスーッと伸びたデザインは、日本の伝統的な美意識にも合っています。この「細長い首」という形が、まさにセーターの「首元の部分」と一致するわけです。こうして、セーターのデザインと容器の形が重なり、「とっくりセーター」という呼び名が生まれました。

つまり「とっくり」とは元来、容器の名前であり、それがセーターの首の形と似ていたことから、転じて衣類の名前にもなったということなのです。

セーターにその名前がついた理由とは?

セーターに「とっくり」という呼び名がついた理由は、やはり首元の形状が「徳利」に似ていたからです。特に昭和30年代から50年代にかけては、ファッション用語がまだ横文字よりも日本語で言い表されることが多く、わかりやすい例えが好まれました。

「タートルネック」という英語表現も当時から存在はしていましたが、一般の人々にはあまり馴染みがなく、「あの徳利みたいな首のセーター」という形容から「とっくりセーター」と呼ばれるようになったのです。要するに、日常生活に溶け込んだ身近な物との対比によって生まれた名称だということです。

こうしたネーミングセンスは、日本人らしいユーモアと観察眼の産物とも言えるでしょう。特に戦後の高度経済成長期には、洋服が急速に普及する中で、新しいものに親しみを持つための「言い換え」が数多く登場しました。その一例がこの「とっくりセーター」です。

お酒の徳利と形の共通点とは?

お酒の徳利とセーターの共通点は、なんといってもその「首元の細長さ」です。徳利は、注ぎ口が細く胴体が丸いため、上から見ても横から見ても独特なシルエットがあります。セーターのタートルネック部分も、折り返しのない状態では細長く立ち上がった筒状になっており、まさに徳利の首にそっくりです。

特に当時のセーターは、今よりも編み目が詰まっていて、立体感のある形状だったため、余計に「徳利っぽさ」が際立っていたとも考えられます。セーターをたたんだときや人が着ているときに、その「首がぴょこっと飛び出している形」が、徳利に見えてもおかしくありません。

この形の類似性は、視覚的に非常にわかりやすく、日本人なら誰でもピンとくるものでした。だからこそ、難しいファッション用語を使わずに、誰でも親しみやすい「とっくり」という言葉が浸透したのだと考えられます。

呼び名のルーツは関西?関東?

「とっくりセーター」という呼び方がどの地域から始まったのかについては明確な記録があるわけではありませんが、関西地方でよく使われていたという説があります。関西は昔から独自の言い回しやネーミングセンスに富んでおり、身近なモノに例えて名前をつける文化が根付いていました。

一方で、関東地方では「タートルネック」や「ハイネック」といった外来語を比較的早くから使う傾向が強かったため、「とっくりセーター」は昭和期の関西発信で広まった可能性があります。

ただし、全国的にテレビや雑誌などのメディアを通じてファッション情報が広まっていく中で、この呼び方も徐々に全国へと広がっていきました。つまり「とっくりセーター」という名称は、地域文化とメディア文化が融合して生まれた、日本独自のファッション用語だと言えるでしょう。

他にもある?服のユニークな名前の由来

「とっくりセーター」以外にも、服の名前には面白い由来がたくさんあります。たとえば「チョッキ」という言葉。これは英語の「jockey(ジョッキー)」が語源で、馬に乗る際に着るベストが由来です。また、「ズボン」はフランス語の「jupon(ジュポン)」が日本風にアレンジされた言葉。「どてら」も東北地方の方言から派生して全国に広まりました。

こうしたネーミングの多くは、外国語の響きを日本語風に変えたり、形や用途を身近な物にたとえたりすることで、わかりやすさや親しみやすさを重視して作られています。とっくりセーターもその一例で、外国から入ってきたアイテムを、日本語で楽しく・わかりやすく表現した言葉なのです。

このようなユニークな呼び方が、今でも世代を超えて使われるというのは、日本語ならではの魅力と文化の奥深さを感じさせてくれます。

タートルネックやハイネックとの違いは?

とっくりセーターとハイネックの明確な違い

「とっくりセーター」と「ハイネック」、どちらも首元を覆うタイプの服ですが、実は構造に明確な違いがあります。とっくりセーターは首元が長く、2回ほど折り返して着るのが一般的です。これに対してハイネックは、首元を覆うものの、折り返しがなく高さも低めのデザインです。

ハイネックは、ちょうどのど元までの長さで止まるため、首を締め付ける感じが少なく、軽やかな印象を与えることができます。一方でとっくりセーターは首全体を包み込むため、寒い季節にぴったりの防寒アイテムとして優れています。

つまり、両者の違いは「首の高さ」と「折り返しの有無」にあります。冬のしっかりした防寒着を選びたいならとっくりセーター、春や秋口に軽く着たいならハイネックがおすすめです。見た目の印象も少し異なり、とっくりセーターはクラシックで知的、ハイネックはすっきりとしたスマートな印象になります。

タートルネックの語源と使い方

「タートルネック(Turtleneck)」という言葉は、英語圏で一般的に使われている名称です。その由来は「turtle(亀)」にあります。首が長く、引っ込めたり伸ばしたりする亀の様子から、セーターの首元が折り返された状態を連想してこの名がついたとされています。

英語では、折り返しのある首の高いセーターをタートルネック、折り返しのないものを「モックネック(Mock neck)」と区別します。また、アメリカやヨーロッパでは、タートルネックはフォーマルな場面でも着用されることが多く、スーツの下に合わせることも一般的です。

日本では「タートルネック」は若い世代を中心に使われていますが、昭和生まれの方には「とっくりセーター」のほうが馴染み深いかもしれません。時代や世代によって、呼び方が変わってきたのも興味深い点ですね。

モックネックやボトルネックとの比較

タートルネックと混同されがちなアイテムに「モックネック」や「ボトルネック」があります。これらは首元の高さやデザインに細かな違いがあるため、違いを知っておくと服選びがスムーズになります。

名称特徴首元の高さ折り返し
タートルネック首が長く折り返して着る高いあり
モックネック首元が短めで折り返しなし中〜低なし
ハイネック首を覆うが短めなし
ボトルネック丸く立ち上がるような形状低めなし

モックネックは首を軽く覆うデザインで、カジュアルな印象が強く、重ね着にも便利です。ボトルネックは、徳利(ボトル)のように首が少しだけ立ち上がっているのが特徴で、タートルやモックよりも控えめなデザインです。

これらの違いを知っておくと、シーンやコーディネートに合わせた使い分けができ、おしゃれの幅も広がります。

シーン別に使い分けたいネックデザイン

首元のデザインは、シーンに応じた使い分けが重要です。たとえば、ビジネスやフォーマルな場面では、タートルネックやモックネックが適しています。ジャケットの下に着れば、スマートで知的な印象を与えることができます。

逆に、カジュアルな外出やリラックスしたいときは、ハイネックやボトルネックがおすすめです。軽やかで締め付け感が少なく、動きやすさも確保できます。室内での着用や、秋口のちょっとしたお出かけにもぴったりです。

また、防寒を最優先するなら、折り返しのあるタートルネック(とっくりセーター)がベスト。首元をしっかり包んでくれるため、マフラーがなくても寒さをしのげます。

季節・用途・場所に応じて、ネックデザインを変えることで、快適さもおしゃれさも手に入れることができます。

海外ではどう呼ばれている?

海外では、日本でいう「とっくりセーター」は「タートルネック」として知られています。特にアメリカ、イギリス、フランスでは冬の定番アイテムとして親しまれており、フォーマルからカジュアルまで幅広く使われています。

たとえば、アメリカのビジネスマンがジャケットの下に黒のタートルネックを合わせるスタイルは、シンプルながらも非常に洗練された印象を与えます。スティーブ・ジョブズ氏も愛用していたことから、知的でミニマルな印象も定着しています。

ヨーロッパでは、特に男性の冬のファッションとして人気が高く、セーターとスラックスを合わせた「上品で落ち着いたスタイル」が主流です。一方で、フランスでは女性が薄手のタートルネックをシンプルに着こなすスタイルが人気で、エレガンスさが際立っています。

海外では「とっくり」とは呼ばれないため、日本独自の文化的背景が作り出した呼び名であることがよくわかります。

昭和から令和までのファッションと「とっくりセーター」

昭和のアイドルや俳優の定番コーデ

昭和時代、とっくりセーターはまさに「大人のおしゃれ」の象徴でした。特にテレビドラマや映画に出演する俳優たちが、冬になるとこぞってとっくりセーターを着用していたことで、その人気は一気に広まりました。たとえば石原裕次郎さんや萩原健一さんといったカリスマ俳優たちが、コートの下にとっくりセーターを着て街を歩く姿は、当時の若者たちの憧れの的でした。

また、女性アイドルでも、清純派の衣装として白やパステルカラーのとっくりセーターが好まれていました。とっくりセーターにミニスカートを合わせるスタイルは、多くのファッション雑誌やグラビアでも取り上げられ、男性だけでなく女性の間でも人気が高まっていきました。

このように、昭和のファッションにおいて、とっくりセーターは「テレビで見る憧れのファッション」として強い影響力を持っていたのです。今でも当時の映像を見ると、「あ、これ昭和っぽい!」と感じるのは、このセーターの存在があるからこそでしょう。

平成に流行したカジュアルスタイル

平成になると、とっくりセーターは少しずつ「クラシカルなファッション」として扱われるようになりました。その一方で、1990年代のアメカジブームや渋カジスタイルの中で、リブニットタイプのとっくりセーターが再評価されるようになります。

この時代のコーディネートでは、とっくりセーターにデニムやチノパンを合わせたり、ミリタリージャケットのインナーとして使ったりと、よりカジュアルダウンされた使い方が主流となりました。カラー展開も多様化し、黒やグレーだけでなく、オレンジやブルー、ボーダー柄などが登場し、若者ファッションにも溶け込んでいきます。

また、平成後半にはユニクロが高品質・低価格のタートルネックを販売したことで、再び冬の定番として広く浸透。機能性インナー「ヒートテック」との組み合わせで、より実用的でスマートな着こなしが可能となりました。

つまり平成のとっくりセーターは、「昔ながらのアイテム」から「機能性とファッション性を兼ね備えた現代風ウェア」へと進化を遂げたのです。

令和で再ブーム?SNSで人気再燃

令和の時代に入ると、「レトロブーム」や「昭和リバイバル」の影響もあり、とっくりセーターの人気が再燃しています。特にInstagramやTikTokなどのSNSでは、古着屋さんで購入したとっくりセーターをおしゃれに着こなす「ヴィンテージファッション系インフルエンサー」が登場し、若い世代にも注目されるようになりました。

現代のとっくりセーターコーデは、ボリューム感のあるオーバーサイズが主流。あえてダボっとしたシルエットにすることで、リラックス感や抜け感を演出しています。また、性別を問わないジェンダーレスなファッションとしても広がっており、メンズ・レディースの区別なく楽しめるアイテムとなっています。

さらに注目したいのが「モノトーンコーデ」や「レイヤードスタイル」における活用法です。とっくりセーターは首元が高いため、シャツやベストとの重ね着で立体感を出すことができ、ファッションのアクセントにもなります。令和のとっくりセーターは、ただの防寒着ではなく、自己表現の一部になっているのです。

ジェンダーレスなファッションとしての進化

近年のファッションシーンでは、「性別にとらわれないスタイル」が注目されています。そしてその流れの中で、とっくりセーターは非常に相性が良いアイテムとして再評価されています。もともとシンプルで主張の少ないデザインのため、性別を問わず使いやすいのが特徴です。

たとえば、オーバーサイズのとっくりセーターを男性があえてゆるく着たり、女性がメンズサイズをダボっと着ることで、ユニセックスな雰囲気を演出することができます。また、色使いでも境界が曖昧になっており、ピンクやパープルといったかつては「女性的」とされた色を男性が自然に取り入れるケースも増えています。

このように、とっくりセーターは「性別による制限を越えるアイテム」として、新しい意味を持ち始めています。シンプルでベーシックなデザインだからこそ、さまざまなスタイルや価値観にフィットしやすいのでしょう。

ファッションの自由度が広がった現代において、とっくりセーターはまさに「多様性を象徴するアイテム」として進化しています。

ファッション誌やドラマでの取り上げられ方

令和の今でも、とっくりセーターは多くのファッション誌やドラマで取り上げられています。特に「ノスタルジック」「クラシック」「知的」といったキーワードを含むスタイル特集では、欠かせないアイテムとして紹介されています。

たとえば、男性ファッション誌『MEN’S NON-NO』や女性誌『Oggi』『FUDGE』などでも、冬のスタイリング特集でタートルネックやとっくりセーターのコーデが頻出。特に「大人っぽさ」や「品のある着こなし」を目指すスタイルでは、高い評価を受けています。

テレビドラマにおいても、知的な役柄のキャラクターや、落ち着いた印象を与えるシーンで、とっくりセーターが効果的に使われることが多くあります。衣装としての活用は、視聴者にキャラクターの印象を与える重要な要素であり、首元を覆ったセーターは「信頼感」や「温かさ」を伝える演出として機能します。

つまり、とっくりセーターは単なる衣類を超えて、ファッション表現やキャラクター演出にまで活躍の場を広げているのです。

今どきの「とっくりセーター」コーデ術と選び方

トレンドカラーと素材の選び方

とっくりセーターを今っぽく着こなすには、まず「色」と「素材」の選び方がポイントです。カラーに関しては、近年はベーシックなブラック・グレー・ネイビーに加えて、ベージュやアイボリー、くすみカラー(くすみピンクやミントグリーンなど)がトレンドとして人気です。特に秋冬はアースカラー(ブラウン系、カーキなど)を取り入れることで、季節感のある大人なコーデが完成します。

素材も重要で、定番のウールやカシミヤはもちろん、最近ではコットン混やアクリル素材も進化しています。軽くて暖かく、チクチクしにくい素材を選ぶことで、快適におしゃれを楽しめます。なかでも「リサイクルウール」や「オーガニックコットン」などのサステナブル素材は、エコ意識の高い若い世代にも支持されています。

また、肌触りや保温性を重視するなら、少し値段が上がっても高品質な素材を選ぶのが長く使えるコツです。ファッション性と機能性を兼ね備えたアイテムを選ぶことが、今どきのとっくりセーター選びのポイントです。

メンズ・レディース別おすすめコーデ

メンズ向け

  1. とっくりセーター × テーラードジャケット
     大人の落ち着いた雰囲気を演出。ビジネスカジュアルにもおすすめ。
  2. とっくりセーター × チェスターコート
     縦長シルエットを強調してスタイルアップ。冬の定番上品コーデ。
  3. とっくりセーター × カーゴパンツ
     ミリタリー要素で男らしく。アウトドア風スタイルにも◎。
  4. とっくりセーター × デニムジャケット
     カジュアルで若々しい印象。タイトめのシルエットでバランス良く。
  5. とっくりセーター × ワイドパンツ
     モード系やストリート風に着こなしたい人におすすめ。

レディース向け

  1. とっくりセーター × ロングスカート
     柔らかく女性らしい印象。ベージュやグレーで統一感を。
  2. とっくりセーター × サロペット
     抜け感と遊び心を出したカジュアルスタイル。
  3. とっくりセーター × ハイウエストデニム
     脚長効果抜群。ウエストインしてスタイルアップ。
  4. とっくりセーター × ジャンパースカート
     レトロ感のあるガーリースタイル。カラーはナチュラル系がおすすめ。
  5. とっくりセーター × ダウンベスト
     防寒もおしゃれも両立。アウトドアにも街歩きにも◎。

男女ともに、ネック部分がコーデのアクセントになるため、首回りの装飾は控えめにするとバランスが良くなります。

ユニクロやGUなどプチプラでもOK

「高いニットじゃないとおしゃれに見えないんじゃ?」と不安な人も多いかもしれませんが、今ではユニクロやGUなどのプチプラブランドでも、質の良いとっくりセーターが手に入ります。特にユニクロの「エクストラファインメリノ」や「ヒートテックタートルネック」は、機能性も抜群で、着心地・暖かさともに高評価。

GUでは、毎年秋冬シーズンに「リブタートルネックニット」が登場しており、カラバリも豊富。価格は1,000〜2,000円台と非常に手頃ながら、デザイン性が高く、SNSでの着用例も多数紹介されています。

プチプラでおしゃれに見せるコツは、コーデ全体の「バランス」と「素材感」です。トップスがシンプルな場合は、ボトムや小物で差をつけましょう。逆に、ニットに存在感があるなら他は控えめに。

コストを抑えつつトレンドを取り入れたい人には、これらのブランドはとても頼れる味方になります。

アウターとの合わせ方で印象UP

とっくりセーターは首元が高いため、アウターとの相性が非常に大切です。まず相性抜群なのが「チェスターコート」や「トレンチコート」。ロング丈との組み合わせで、Iラインを強調し、スタイルが良く見えます。首元が見えることで、顔まわりが引き締まり知的な印象に。

次におすすめなのが「ライダースジャケット」や「デニムジャケット」などのショート丈アウター。これらはセーターの柔らかい印象と対比を作ることで、スタイリングにメリハリが生まれます。

さらに「ダウンジャケット」や「MA-1」などのカジュアルアウターとも相性良好。特にアウトドア系スタイルでは、ネック部分の防寒性が高いとっくりセーターは重宝されます。

着こなしのポイントは、ネック部分の厚みに注意してアウターのサイズを選ぶこと。首元にボリュームがある分、ジャストサイズのアウターだと窮屈になってしまうことがあります。インナーがとっくりのときは、アウターに少しゆとりを持たせるのがコツです。

着回し力抜群!1枚で3パターンコーデ

とっくりセーターの魅力は、なんといってもその「着回し力の高さ」です。1枚あれば、さまざまなスタイルに変化をつけることができます。

  1. ビジネス風コーデ
     とっくりセーターにスラックス、革靴、テーラードジャケットを合わせれば、きちんと感のあるビジネスカジュアルに。オフィスでも違和感なく使えます。
  2. カジュアルデートコーデ
     とっくりセーターにワイドデニム、スニーカー、ニット帽を合わせれば、程よくラフで親しみやすい印象に。休日のデートにもぴったりです。
  3. アウトドア風コーデ
     とっくりセーターにカーゴパンツ、ダウンジャケット、ブーツを合わせれば、防寒性も高く実用的なアウトドアスタイルが完成。キャンプや散歩にも◎。

このように、着こなし次第でフォーマルにもカジュアルにも変化できるのが、とっくりセーターの大きな魅力。季節を問わず、さまざまなシーンで大活躍する万能アイテムです。

まとめ:とっくりセーターは“呼び名”も“ファッション”も奥深い!

「とっくりセーター」は、ただの冬服ではありません。昭和のアイドルや俳優が愛用したことで一時代を築き、平成・令和へと時代が進むにつれて、ファッション性・機能性ともに進化を遂げてきました。その名前の由来は、日本酒を入れる「徳利」に似た首元の形状から来ており、日本独自の視点で生まれたユニークな呼び名です。

タートルネックやハイネックといった海外由来の名称と混在しつつも、「とっくり」という言葉にはどこか温かみがあり、レトロで親しみやすい響きがあります。現代では、SNSやファッション誌、ドラマなどで再注目され、若い世代にも支持されています。

さらに、ジェンダーレスなファッションアイテムとしての価値も高まり、素材やカラー、コーディネートの幅も広がっています。ユニクロやGUなどでも手に入る手軽さも魅力のひとつ。

このように、とっくりセーターは、単なるファッションアイテムにとどまらず、日本人の暮らしと文化、そしてファッションの進化を映し出す“鏡”のような存在なのです。

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