「服を選ぶとき、自分の体型がどうしても気になってしまう……」
FTM(Female to Male)として生きていると、服選びひとつにも悩みがつきものですよね。
広い骨盤、狭い肩幅、ウエストのくびれ――女性として生まれた骨格の特徴を、どうにかカバーしたいと思っている方も多いはずです。
実は、ホルモン療法や手術をしていなくても、服の選び方・着こなし方のテクニックだけで骨格の悩みをかなりカバーすることができます。
この記事では、FTMの骨格の特徴に合わせた服選びのポイントを、わかりやすく丁寧に解説します。
日常のコーデにすぐ取り入れられるヒントばかりですので、ぜひ参考にしてみてください。
FTM骨格カバーに効く!服選びの基本ルール
骨格カバーの服選びには「視線の誘導」という考え方が重要です。
体の気になる部分から視線をそらし、なりたいシルエットへと自然に目を向けさせるのが基本戦略です。
① 上半身にボリュームを出す
肩幅を広く見せ、上半身にボリュームをつけることで、全体的なシルエットをより男性的に近づけることができます。
具体的には以下のようなアイテムが有効です。
- パッド入りのジャケット・ブルゾン:肩パッドのあるアウターは、肩幅を強調しつつ骨格全体をがっちり見せてくれます。
- 横ストライプのシャツ:横縞は横方向に視線を広げる効果があり、上半身を広く見せます。
- フーディー(パーカー)・スウェット:厚みのある素材で上半身に適度なボリュームをプラス。ゆったりしたサイズ感がさらに効果的。
② ウエストのくびれを目立たせない
女性の骨格では、ウエストがくびれやすい傾向がありますが、これを強調しないことが男性的なシルエット作りのポイントです。
- ボックスシルエットのトップス:裾がストレートに落ちる形のトップスは、ウエストのラインを隠してくれます。
- アウターのみでウエストを隠す:シャツやパーカーをパンツにインせず、外に出して着ることでウエストのくびれが目立ちにくくなります。
- オーバーサイズを活用する:適度にオーバーサイズなトップスは、今のトレンドにも合っていて自然にウエストラインを隠せます。
③ ヒップラインを目立たせないボトムス選び
骨盤が広いと感じている場合、ボトムスの選び方が特に重要です。
ヒップのラインを拾いにくいシルエットのパンツを選ぶことが大切です。
- ストレートデニム・チノパン:ヒップから太ももにかけてゆったりとしたストレートシルエットが最も使いやすいです。スキニーは体のラインを拾いやすいので避けましょう。
- カーゴパンツ・ワイドパンツ:ポケットや余裕のある素材でヒップのボリュームを目立たせません。重心が下がりすぎない丈感がポイントです。
- ハイウエストは避ける:ハイウエストのボトムスはウエストのくびれを強調しやすいため、やや低めのウエスト位置のものを選ぶと男性的に見えやすくなります。
骨格カバーに役立つ!FTMにおすすめのレイヤードテクニック

重ね着(レイヤード)は、骨格をカバーしながらコーディネートのおしゃれ感もアップできる万能テクニックです。
シャツ × パーカーの重ね着
パーカーの下にシャツを着て、シャツの裾と襟元を見せるスタイルは定番の男性コーデです。
上半身に厚みが出るため、胸部のラインも自然にカバーされます。
ナベシャツ(バインダー)との組み合わせでさらに効果的です。
ジャケット × ロンT
テーラードジャケットやトラックジャケットの下にロングTシャツを合わせるスタイルは、肩ラインをしっかり見せながらウエストをすっきりカバーできます
。ジャケットのボタンを開けて着こなすと、縦ラインが強調されてよりスタイリッシュに見えます。
ロングアウター × ショートボトム
コートやロングジャケットをウエスト位置より長く着ることで、骨盤周りをすっきり隠せます。
下に短め(クロップド)のパンツを合わせると脚がスッキリ見え、縦のラインが強調されます。
色・柄の使い方でFTM骨格をカバーする
色や柄にも骨格カバーの効果があります。以下のポイントを参考にしてみてください。
ダークカラーで気になる部分をカバー
黒・ネイビー・チャコールグレーなどの暗い色は、視覚的に引き締めてくれる効果があります。
気になるヒップやウエスト部分にダークカラーを持ってくることで、ラインが目立ちにくくなります。
逆に上半身に明るい色を使うと、視線を上に集めることができます。
縦ストライプ・無地で縦ラインを強調
縦縞のシャツやパンツは、縦の視線を生み出してスタイルを縦長に見せてくれます。
また、無地のシンプルなアイテムもシルエット全体を整えて見せるのに有効です。
あまり主張の強い柄や明るいカラーブロックは、体のラインを強調しやすいので注意が必要です。
上下同色・トーンオントーンで全体を引き締める
上下を同じ色や近いトーンでまとめる「トーンオントーンコーデ」は、視線が分断されず全体のシルエットをスッキリ縦長に見せてくれます。
オールブラックやオールネイビーのコーデはFTMにとって使いやすい鉄板スタイルです。
体型別・FTMの骨格カバーコーデ例
【広い骨盤が気になる方へ】
トップス・ボトムス・アウターの組み合わせ例はこちらです。
- トップス:ボックスシルエットの無地シャツ(パンツに入れず外出しで着る)
- ボトムス:無地のストレートカーゴパンツ or ワイドデニム(ダークカラーがベター)
- アウター:ロング丈のトレンチコートやチェスターコート
ポイント:シャツを外出しにして腰回りのラインを自然に隠し、ロングコートで縦のIラインを強調します。トップスもボトムスも無地か落ち着いた柄を選ぶと全体がすっきりまとまります。
【肩幅を広く見せたい方へ】
トップス・ボトムスの組み合わせ例はこちらです。
- トップス:細めの横ストライプのカットソーやボーダーシャツ
- アウター:肩ラインが出る肩パッド入りのテーラードジャケット(ボタンを開けて羽織る)
- ボトムス:無地のスリムストレートパンツ(黒やネイビーなどダークカラー)
ポイント:上半身にボリュームと横幅を出す一方、ボトムスは無地のすっきりした色でまとめてメリハリを出します。柄物は上半身だけにとどめ、上下を同じ柄にするのは避けましょう。
【低身長のFTMの方へ】
低身長の場合は「縦のライン」を意識した組み合わせが大切です。以下のようなコーデが参考になります。
- 縦ストライプのシャツorパンツ
- 上下同色のコーデ
- パンツの丈はくるぶし丈かフルレングスでスッキリ見せる
- 厚底のスニーカーやブーツで自然に身長アップ
FTMの骨格カバーに役立つアイテム・ブランド
骨格カバーに特化したアイテムや、FTMに使いやすいブランドも紹介します。
ナベシャツ(バインダー)との組み合わせ
服選びだけでなく、ナベシャツ(胸バインダー)の使用はパス度に大きく影響します。
胸をフラットにするだけでどんな服でもマスキュリンに見えやすくなります。
特にシャツやTシャツ一枚で着こなすときには、ナベシャツとの組み合わせが重要です。
スポーツ・アウトドアブランド
ナイキ、アディダス、ユニクロなどのスポーツ・カジュアルブランドは、ボックスシルエットやユニセックスデザインのアイテムが豊富です。過
度にフェミニンなデザインが少なく、FTMが使いやすいアイテムが揃っています。
ユニクロのボックスフィットシャツ・パーカー
ユニクロはサイズ展開が豊富で、オーバーサイズ・ボックスシルエットのアイテムが手頃な価格で入手できます。
メンズのMやSサイズを試してみると、女性の体型にも合いやすいものが見つかることがあります。
骨格カバー以外にも!FTMがパス度を上げるトータルコーデのヒント
服の選び方に加えて、以下のポイントもパス度アップに貢献します。
- 髪型:ショートカットやツーブロック、刈り上げなどのマスキュリンな髪型は全体の印象を大きく変えます。
- 靴:スニーカー(ローカット・ハイカット)、革靴、ブーツなど、メンズ寄りのデザインを選ぶと印象が変わります。
- 小物:財布、バッグ、帽子(キャップやニット帽)もマスキュリンなものを選ぶだけで雰囲気がガラッと変わります。
- 歩き方・姿勢:肩を少し後ろに引き、背筋を伸ばして歩くだけで全体の印象が変わります。内股ではなくガニ股気味の歩き方も意識してみましょう。

まとめ:FTM骨格カバーは「服の力」で変えられる
FTMの骨格の悩みは、服選びのテクニックである程度カバーすることができます。
大切なのは「視線の誘導」「ウエスト・ヒップを見せない」「上半身にボリューム」という3つの基本です。
最初は難しく感じるかもしれませんが、一つひとつ試していくうちに「自分に合うスタイル」が見えてきます。
ホルモン療法や手術を受ける・受けないにかかわらず、今日の自分を少しでも好きになれるコーディネートを見つけてほしいと思います。
あなたの毎日が、少しでも自分らしく、楽しくなりますように。

