「岡山大学病院のカウンセリング、形成外科や泌尿器科ではどんなことを聞かれるの?」
「ホルモン注射を打つまでの流れが知りたい!」
——前回に引き続き、FTMとして岡山大学病院でカウンセリングを受けた僕の体験談をお伝えします。
前回の記事では初診から産婦人科受診(3回目)までをまとめました。
今回はその続き、4回目〜6回目の体験談です。
形成外科・泌尿器科の受診内容、そして待ちに待った初めてのホルモン注射まで、リアルな体験をぎゅっとまとめています。
長い道のりだったけど、少しずつ確実に前に進んでいった時期のこと。
ぜひ最後まで読んでいってください。
カウンセリング4回目:形成外科と泌尿器科を受診
この日は精神科ではなく、形成外科と泌尿器科の受診日。
今回は泊まりがけで岡山に来て、2日連続での受診という強行スケジュールでした。
病院に着いて「さて、どっちが先だったっけ…」と一瞬あわてました(笑)
形成外科に先に着いたので受付に確認したら「1時30分ですよ〜」と言われ、時計を見たら
…今やん!!
担当先生が走ってきて「◯◯さんですか?」と焦った様子。
先生を慌てさせてしまいました(笑)
形成外科で聞かれること・確認されること
形成外科ではまずカルテを作るための簡単な質問からスタートし、その後に家庭状況や手術に関する意思確認が行われました。
- 親は知っているか。親の意見はどうか。
- パートナーの気持ちは?(手術に対して)
- 職場では休みを取れそうか
- どこまでの手術を希望しているか
- 手術費用の見通しはあるか
「手術への意思は変わりない」と伝えると、手術の流れや費用の説明をしてもらえました。
僕の場合、乳房が大きかったので以下の追加説明がありました。
- 1回目の手術後、2回目まで半年以上あける必要がある
- 手術費用が通常の倍になる
費用が倍になるのはショックでしたが、それよりも「半年間は完全に取れた状態にならない」という点が一番きつかったです。
でも自分が望んでいることだし、仕方ない。
もっと詳しい説明の際には親も一緒に来てほしいと言われました。
家族への説明は大事ですね。
泌尿器科での受診内容
形成外科のあとは泌尿器科へ。
受付を済ませたら血圧測定と尿検査を先に行います。
その後しばらく待って診察室へ(泌尿器科は待ち時間が長かった…)。
産婦人科の検査結果と今回の尿検査の結果を合わせて「異常なし」とのことで、精神科にその旨を報告するとのことでした。
「もういいですよ〜」とあっさり終了。
毎度のことながら、遠くからお金と時間をかけて来てるのに診察時間が超短い(笑)
でも進んでいる実感があるのは確かです。
カウンセリング5回目:申請委員会への申告へ
翌日は精神科のカウンセリング。
朝6時起床で、ホテルから病院へ向かいます(予約が9時半と早かった笑)
この日は雪の話からスキーの話で先生と盛り上がりました。
その後、先生から「泌尿器科を受けてもらって…」と話が続いたので「昨日受けましたよ?」と伝えたら、先生がびっくり(笑)
カルテの管理上、受診済みであることを把握できていなかったようです。
いやいや、僕もびっくりですよ(笑)
泌尿器科をすでに受診済みということで、翌2月の申請委員会に申告するという流れになりました。
委員会では「この人は性同一性障害で間違いないか、手術をさせて問題ないか」といったことを審議します。
めったなことでは通らないものではないようですが、次の診察日に結果がわかるとのこと。心待ちでした。
次の予約をして、2日連続のカウンセリングは終了です。
カウンセリング6回目:委員会OK!そしてホルモン注射へ
この日はお昼過ぎからの診察。
少し早く着きすぎたので病院内で携帯をいじりながら待っていると、予約時間より早く「◯◯さ〜ん」と呼ばれました。
いつもと違う先生でしたが、気さくな先生で緊張が和らぎました。
そして報告を受けます。
委員会でホルモン治療のOKが出た!待ちに待った言葉です。
ただ同意書が目に入った瞬間「しまった…判子を持ってきていない…」と気づきました(笑)
ホルモン注射の同意書には印鑑が必要。
判子がないと今日は打てないことになってしまう。
先生が近くの印鑑販売店を教えてくれたので、精神科の診察を終えてから急いで探しに走り、3件目でやっと僕の苗字の判子を発見!
ホルモン注射の量と頻度について
精神科のあと泌尿器科へ。
受付を済ませて2時間ほど待ち、いよいよホルモン治療の正式スタートです。
まず効果や副作用の説明を受けました。
注射の量と頻度はいくつかの選択肢がありました。
- 125mgを2週間に1回
- 250mgを2週間に1回
- 200mgを3週間に1回
125mgのほうが体への負担が少なく金銭的にも楽と聞いたけど、僕は早く月のものを止めたかったので250mgを選択しました。
量はあとから変更できるので、体の変化を見ながら決めていける安心感があります。
ホルモン注射で大切な血液検査のこと
ホルモン注射を打ち始めると、血液が濃くなって血管が詰まりやすくなったり、肝臓への負担が増えたりします。そのため定期的な血液検査が必要です。
- ホルモン量が適量かどうかのチェック
- 打つタイミングが適切かどうかのチェック
- 目安として半年〜1年ごとに受けることが推奨
ホルモン治療を続けていく上でとても大事なことなので、必ず受けるようにしましょう。
ついに初めてのホルモン注射!
同意書に判子を押して、別室に移動。
ついに初めてのホルモン注射を打ちます。
初回は肩に打ちました。看護師さんと楽しくおしゃべりしながらリラックスして受けられたおかげで、想像していたより全然痛くなかった!
むしろ注射針を刺したことにすら気づかないくらいでした(笑)。
そのあとは別室で骨密度の測定も行いました。
今のところ正常値より高いけど「カルシウムとビタミンDはしっかり摂ってくださいね、じゃないと骨スカスカになりますよ」と忠告を受けました(笑)
これで岡山大学病院でのカウンセリング通院は一段落!
ホルモン注射を地元の病院で打つ場合は診断書が必要なので、事前に用意してもらいましょう。
この日の費用は診察代1,200円+診断書代2,100円+注射代4,326円で合計7,626円ほどでした(注射代は保険適用外)。
まとめ:岡山大学病院カウンセリング全6回を振り返って
長い道のりでした。でも振り返ると、一回一回確実に前に進んでいたと思います。
- 4回目:形成外科(手術意思・費用確認)+泌尿器科(検査・異常なし)
- 5回目:精神科(セカンドオピニオン報告・申請委員会申告の準備)
- 6回目:精神科(委員会OKの報告)+泌尿器科(同意書・初ホルモン注射・骨密度測定)
実体験から学んだことをまとめておきます。
- 待ち時間は長くなりがち。本や充電器など準備を万全に
- 遠方からの通院は、連続した予約を入れてもらえるか相談してみよう
- ホルモン注射を打ち始めたら、定期的な血液検査を忘れずに
「どんな感じなんだろう」と不安に思っていたあの頃の自分に届けるつもりで、この記事を書きました。
同じように悩んでいる方の一助になれば嬉しいです。
カウンセリングへの第一歩を踏み出したあなたを、心から応援しています。
